愛知県三河地方は日本三大瓦の生産地の一つ
祖父の代から75年間、屋根瓦と瓦生産に欠かせない機械・金型作りを行っており
全国の瓦メーカーの9割以上とお付き合いをさせていただいています。
お客様の期待に応え、伝統を守り、技術革新を繰り返し今の石敏鐵工があります。
現場を知り尽くしているからこその、シンプルで操作性の良いマシンをご提案します。
瓦の生産に欠かせないプレス機の設計・製作を手がける石敏鐵工。当社製の設備は、全国の瓦メーカーに導入されています。
当社製プレス機の特長は、プレス加工部分だけでなく、搬送装置も含めたトータルのシステム。
お客様の製造現場に合わせ、自在にレイアウト変更を加えることが可能なセミオーダー型製品となっているため、工場のスペースを無駄なく活かすことができます。
瓦の生産というものは、金属製品などとは違い、一般的な大量生産の方法が通用しないところがあります。たとえばプレスで成形した焼成前の柔らかい瓦(素地)は、一時的に木型の上に載せますが、一度に大量の瓦を、多数の木型の上に載せたのでは、形状にバラつきが出てしまいます。この場合は、単独の木型を使用するのが最良の方法。
生産スピードそのものを見ると遅いように思われるかも知れませんが、不良率を低くとどめる工夫が随所にあるため、結果的に生産性の高い機械となっています。
こうした機械を実現できるのは、長年にわたって瓦の生産現場を知り尽くしてきた当社だからこそ、構造的にもシンプルで、高い操作性に加え、メンテナンス性や段取りの省力化にもすぐれています。行儀を揃えるために、タメシ木型は一個だけ!それが石敏の答えです。
当社が得意とするのは「役瓦」と言われる金型。目指すは「役瓦金型のトップメーカー」
熟練の技術と、最新設備による高精度加工を自在に組み合わせ、
お客様の金型製作における課題を解決します。
役瓦とは、軒先など特殊な部分を葺く瓦で、その代表的なものが雪止めのついた「雪止桟瓦(ゆきどめさんがわら)」です。 瓦の上に「取っ手」のような形をした出っ張りがあり、ここに雪が引っかかるようなつくりとなっています。雪止桟瓦を形づくるための金型は、上下ではさむ以外に、横からスライドする刃を持っているのが特徴。 プレスと同時に、刃がスライドして、雪止め部分の内側をくり抜く機構です。刃の形状は、薄い金属板を楕円形に丸めた形。
当社には創業75年、長年瓦金型を作り続けている、熟練工の技術があります。当社の瓦事業を支えた職人の技術力、ノウハウは、若手社員にも受け継がれ、瓦事業から試作部品加工事業へと新しい事業へ革新し、今では、会社の土台を支える柱に成長しました。
これも全て、瓦金型事業をベースとしてお客様の期待に応え続けてきた結果です。